このコラムでは、富士社員がどんな想いで商品を作っているのか、
「製作秘話」をご紹介します。
今回ご紹介するのは、
「ラクラクお掃除スリッパカバー」です。


床に落ちたホコリや髪の毛、ペットの毛。
たくさん落ちてるわけじゃないから、毎回掃除機を出すほどではない。
でも気づいてしまったからには、ずっとちょっと気になってしまう。
そんな“ちょっと気になる”を助けてくれるのが、
今履いているスリッパに被せて、そのまますり足で歩くだけの「ラクラクお掃除スリッパカバー」です。
今回はこの商品について、富士のスタッフに聞いてみました。
今回見直したのは、中身ではなくパッケージ
ラクラクお掃除スリッパカバーの商品リニューアル、実は中身が変わったわけではありません。
今回、主に見直したのはパッケージでした。

話を聞いてみると、きっかけのひとつは、商品を置いてくださっている店舗さんからの声だったそうです。
「リニューアル前のパッケージはサイズ感が少し長めで、
商品を置いてくれている店舗の方から、ちょうどいいサイズの棚がなかなかなくてね、とご指摘をいただいたんですよね」
売り場に置きやすいかどうか、それはお客様に手に取ってもらうこととはまた少し異なる視点が必要です。
どれだけ便利な商品でも、店頭で扱いにくいと、届きにくくなってしまうことがあります。
そこで、サイズ感を見直すだけでなく、
パッと見たときに商品の良さも伝わりやすい形に整えていくことになりました。

「せっかく見直すなら、サイズ感だけじゃなくて、
商品の良さももう少し伝わりやすくしたいよね、という話になったんです」
商品自体は前から便利だったけれど、その良さがひと目で伝わるか、も大事。
だから今回は、仕様変更やバージョンアップというより、
“どう見せたら、ちゃんと良さが伝わるか”を整えるリニューアル になりました。
しっかりとれる!をアピール

前提の魅力として、ラクラクお掃除スリッパカバーの良さは、何か特別な準備がいらないこと。
今履いているスリッパに被せて、そのまますり足で歩くだけで、床のホコリや髪の毛、ペットの毛をキャッチしてくれます。しかも汚れたらポイっと使い捨てができるから、とっても便利。
「掃除しよう!と気合いを入れなくてもいいのが、この商品の良さなんですよね。
よっこいしょと家事をするんじゃなくて、普段どおり動いている中で使えるのって、やっぱりラクですからねぇ。」
掃除機を出す、ワイパーを準備する、終わったら片付ける。
そういうひと手間があるだけで、掃除のハードルは意外と上がります。
その便利さに加えて髪の毛もペットの毛もホコリも、しっかりとれる!
今回のパッケージでは、その様子がイメージしやすいようにリニューアルしました。
ペットの毛や、水はねが気になる場所とも相性がよさそう
実際に話を聞く中で、使うシーンとして印象的だったのが、ペットの毛対策でした。
「これ、ペットの毛との相性はいいと思うんですよね。
こまめに掃除したいけど、毎回ちゃんとは大変、みたいなときに使いやすいと思います」
たしかに、毛は気になるけれど、何度も掃除機をかけるのは大変。
そういう日常の小さな困りごとに、この商品はちょうどよく寄り添ってくれそうです。

さらに、キッチンや洗面所のような水はねが気になる場所でも使いやすい、という声もありました。
その声を受けて水はねしたキッチンでスタッフも試してみたそうです。
確かにサッ!と、足をスリスリっとするだけで床に飛んだ水をふき取る便利さも。
その反面、やっぱり少し滑りやすく感じるケースもあったため、新パッケージには使うときの注意点を記載しました。

便利だからこそ、向き不向きもきちんと伝えたい
便利な一方で、この商品には「向いているスリッパの形」があります。
「これは、つま先が開いたタイプのスリッパ向けなんです。
なので、どんなスリッパでも必ず合うというわけではないんですよね」
便利さを伝えたい気持ちはもちろんあるのですが、
実際に使ったときに「思っていたのと違った」とならないことも大切。

だからこそ富士では、良いところだけを大きく見せるのではなく、
向き不向きも含めて、ちゃんと伝わること を大事にしています。
暮らしの道具は、ぴったり合う人に届くと、ぐっと使いやすくなるもの。
そのための伝え方も、ものづくりの一部なんだと思います。
「どう売るか」ではなく、「どう伝わるか」を考える
今回の話の中では、ペット向けの見せ方をもっと強めてもいいのでは、という案も出ていました。
ただ、実際にはパッケージ違いを増やすと、資材ロットや営業案内が複雑になることもあります。
「こう見せたら伝わりやすそう、という案はあるんですけど、何でも簡単に増やせるわけではなくて。
だからこそ、今の条件の中でどうやって最大限に商品の良さを伝えるかをいつも考えます」
パッケージリニューアルにあたり、デザイナーも「どう見せたら」の追求に明け暮れ、いろんな角度から複数のデザイン案が最終段階にかけられ、検討が続いたよう。
※採用案と、ボツ案も入手!

できあがるまでの話を聞くと、富士のものづくりはただ商品を作るだけではなく、どう届けるか、どう分かってもらうか まで含めて考えているんだなと感じます。
派手な商品ではないかもしれません。
でも、こういう“あると助かる”アイテムが、日々の暮らしの中でじわっと効いてくるもの。

毎日のちょっとした不便を、少し軽くする。
そんな富士らしさが、ラクラクお掃除スリッパカバーにも詰まっていました。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。